<アーカイブへ>「コースケ~」「なでしこ~」。銀座の目抜き通りに大歓声がこだました。ロンドン五輪で38個のメダルを取った日本選手団の凱旋パレード(8月20日)に、なんと50万人もの人が押し寄せたというのだ。人の視界には限りがあるから、50万人を一度に見られるわけはない。でもテレビでみると、銀座通りを中心に脇道まですべての道路が人で埋まっている。
これをみて思い出したのは、ニューヨークのタイムズスクエア前に集まった群衆。1945年8月、日本の降伏を祝うこの人波を撮影した有名な写真に記憶がある人もいるだろう。戦勝を祝うのは理解出来る。でも五輪のメダリストのパレードにこれほど大勢の人が集まるとは…。「脱原発」を訴えて、毎金曜に首相官邸を取り囲んだ人達も10万人を超えた。目的こそ異なるが、共通の思いや感動を、バーチャルな世界ではなく、よりリアリティのある空間で分かち合いたいのだろう。 そういえばAKB48のあるアイドルの「卒業公演」にも、250の定員に対し23万人近くが応募。会場に入れなかったファンが劇場周辺を埋め尽くしたため、予定されていた街頭でのあいさつは、警備上の都合で中止されたという。 銀座のパレードに戻る。夏休みとはいえ月曜の昼だから女性の姿が目立つ。大手紙によると、わざわざ休みをとって3時間前からゴール付近の最前列に陣取ったOL。女子サッカー「なでしこ」の青いユニホームに着替え、沢穂希らが乗った2階建てバスに「おめでとー」と声をからす千葉県の会社員もいたそうだ。 でもやはり女性のお目当ては、イケメン男子選手。中でも体操男子個人総合で金メダルを取った内村航平が通過すると、「キャーっ」という黄色い歓声の大合唱となった。その内村、完璧な美技に注文はつけようがないが、ひとつだけ気になることがある。濃い脇毛だ。彼が両手を挙げるたびに、黒々としたそれがいや応なく目に入ってしまう。童顔とのミスマッチ。「何故剃らないのか」とずっと気になっていた。 気にしていたのは若い女性も同じだった。あるネットには「演技の途中も、濃いわき毛に目がいってしまって。童顔とのギャップがたまらない」という女性ファンの書き込みがあった。 脇毛には脇がこすれるのを防ぐ効用のほか、異性をひきつけるフェロモンを分泌しているという説もある。「顔埋めてはふはふしたい」「抜いてお守りにしたい」というのは、フェロモン説を裏付ける。ん?「お好み焼きの上に振りかけて食べたい」。勝手に振りかけて食べなさい。(了)
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